冒頭の3行が「概要」です。
(概要は100文字以内との制限があるので)
書き方についてはこちらを参考にしました。
http://www.wwf.or.jp/activities/2012/07/1076119.html
WEB送信の場合、2500文字の制限があるのですが、これは日本語の文字数でカウントされるようです。
テキストエディタのカウンタでは3626バイトだったんですが、大丈夫でした。-> -> -> -> -> -> -> ->
原発ゼロシナリオを支持します。
2030年と悠長なことを言わず、今すぐ全原発を停止し、廃炉計画を策定すべきです。
何よりも「廃炉」という意志決定を早急に行い、早急に見通しを示してください。
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そもそも、なぜ日本は原発を推進してきたのでしょうか。
政府の説明は「化石燃料の高騰と枯渇を懸念してのことであり、CO2排出を抑制するため」という内容でした。。
しかし、エネルギー源は化石燃料だけではありません。水力、太陽、風力、波力、地熱、潮汐力など、日本の周辺には様々なエネルギーが存在しています。輸入に頼らざるを得ないウランよりも、はるかに自給自足できる可能性が広がります。
また、炭素燃料ではありますが、日本周辺でも天然ガスが採掘されており、またメタンハイドレートが大量にあるという期待もされています。炭素燃料といっても、廃油やバイオチップなど、炭素循環を促す方法を採れば、環境中に排出するCO2は相殺できます。
また、私たちの生活に必要なのは「便利さ」や「快適さ」であり、「電力そのもの」ではありません。たとえば太陽光を取り入れて空気を逃がさないようにすれば、暖房が可能になります。水の流れを動力にかえることもできます。また一方で、科学技術の発達により、エネルギーの利用も効率化が実現しています。一例として、家庭用冷蔵庫の消費電力が20年で8割、エアコンは10年で4割も減ったという試算を示しておきます。
http://allabout.co.jp/gm/gc/28172/
原子力なしでも、私たちの生活水準が下がる懸念はないことを示しました。ここからは、原子力発電の持つ致命的欠陥について述べます。
まず、何と言っても高レベル放射性廃棄物の問題です。特に使用済み燃料は、長年にわたって危険なレベルの放射能を持ち続けるため、厳重に管理する必要があります。最終処分として地層処分が言われたりしますが、地震国であるこの日本で、いったいどこに何万年にもわたって安全に管理できる場所があるのでしょうか。地中あるいは海底深くに埋め込んだ高レベル放射性廃棄物が地震でダメージを受けて漏れ出せば、対処のしようがない広範囲に放射能汚染が広がることになります。
原子力発電を継続することは、現在でも処分の目処がたたない廃棄物を、さらに増やし続けることです。ですので、原発は一切稼働させない、一刻も早く廃炉の見通しを示すことを求めるものです。
次に、被曝労働が存在する問題です。原子力発電は、燃料となるウラン鉱石の採掘から、濃縮過程、発電プラントでの利用、最終処分に至るまで、関わった労働者を被曝させます。ここでジレンマが生じます。
被曝労働にあたっては被曝量を管理し、一定量以上被曝させないことが求められています。これは労働者の健康を守るため最低限でも必要な措置ですが、一方で被曝線量の上限により、長時間・長期間にわたって従事できないことにもつながります。これは、細心の注意を払い、最高の技術を持ってあたらなければならない核プラントの運用について、技術者の技能習熟に限界があるということなのです。また一方では、大量の労働者を必要とします。もちろん機械化できる部分は機械化がなされるでしょうが、福島のような事故が起きたり、そうでなくても様々な故障などの対応をきめ細かに行うのは、人間が直接行う以外の方法ではなかなか困難です。これは「もんじゅ」の部品落下事故とその後の経緯からも明らかです。
被曝管理を厳重にするほど技能の習熟ができないこと、労働者の確保が困難なことから、被曝管理が疎かにされる、むしろ被曝量が隠蔽されるという深刻な問題も存在します。また被曝だけでなく、厳重な防護服を着用することによる作業の困難さ、夏には熱中症の危険性も指摘されています。
また、ウランの採掘現場では、何も知らされない労働者が無防備で作業にあたり、健康被害を受けている実態も告発されています。
労働者の人権という観点からも、核エネルギーの利用はあってはならないものです。
他にも指摘すべき点は多々ありますが、改めて原子力発電ゼロの道を求めます。廃炉作業は今後数十年にわたるものであり、日本がその道に先陣を切って踏み出すならば、世界からの賞賛も得られることでしょう。
冒頭に述べたように、再稼動の中止と、廃炉の意志決定と計画の策定を行い、一刻も早く廃炉の見通しを示すことを求めます。
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