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2012年07月15日

米議会でも危険性が指摘されたオスプレイ

「国防総省は、オスプレイを運用し続けるなら、将来発生する兵員の損失について責任を負わなければならない」

かつて米国の政府機関で、オスプレイの主任分析官を務めたレックス・リボロ氏が、米下院の公聴会で2009年に指摘したそうです。

ヘリコプターには「オートローテーション」と呼ばれる安全機能があります。エンジン停止時に備え、下方からの気流でローター(回転翼)を回し、その揚力で緊急着陸するというシステムです。

オスプレイにはこの「オートローテーション」がない、というのがリボロ氏の指摘です。

固定翼モードの時は、エンジンが停止しても通常の飛行機と同様に滑空できます。

しかし、回転翼モードの時はどうでしょうか。米国防総省のマニュアルでは「オートローテーションには頼らない」とあります。
かといって、墜落しそうな時に慌てて固定翼モードに移行するのも現実的ではありません。
回転翼から固定翼にモード変更するには12秒かかるとのことです。その間に1600フィート(500メートル弱)堕ちる計算ですから、回転翼モード=低空飛行時には不可能な対処方法なのです。

民間機の場合はFAA(連邦航空局)の安全基準を満たさなければ飛行が認められません。オートローテーション機能も、「実証する必要がある」とされています。

オスプレイは軍用機なのでFAAの適用はありませんが、これまで国防総省は軍用機にもFAA基準を準用してきました。
しかし、オスプレイは「FAA基準が準用できていない初のケース」となっているのです。
危険すぎるため、オートローテーションの実証試験にチャレンジすることができないのです。


さて、このオスプレイが既に岩国配備に向け、ハワイを出発しています。
本来の狙いは普天間ですが、反対が高揚しているので迂回を狙うようです。姑息ですね。
日本でも、もちろん航空法による安全基準があり、民間機であればオートローテーション機能のない回転翼機は飛行が認められません。
なぜ日本に配備するのか?それは、日本の山岳地形を利用した、地形追従低空飛行訓練を行いたいからです。
複雑な地形に対して、地面からの相対高度を一定に保ったまま(つまり海抜的高度を、地面の海抜高度と連動させて複雑に変化させながら)移動する訓練です。
いかに「敵」に補足されずに侵攻するか、が目的ですね。
その「高度」とは、地面から150m〜500mとされています。
当然、回転翼モードです。エンジンに異常が起きたらどうなるのか?

従来の海兵隊の侵攻スタイルは強襲揚陸艦で接近+ヘリで上陸、だったのですが、それを航続距離の長いオスプレイでの直接侵攻に切り替えようという狙いがあるようです。


ツイッターで「安全だから兵員輸送に使ってるんじゃないか」という意見を見かけましたが、これは軍需産業の利権構造を甘く見過ぎでしょう。
低空飛行時にエンジンが故障したら兵員は死ぬだろう、というのがリボロ氏の見解です。
それでも、国防総省は「リスクはあるが重要ではない」として強行しているわけです。
つまり、「軍事上のメリットの方が兵員の生命リスクを上回る」と考えているわけですね。
それをしかも、市街地のど真ん中にある普天間に配備しようとしているのです。

さあ、あなたは黙ってていいの?
黙っているのは現状を認めることですよ。権力者による現状悪化の策動に抵抗しないと、世の中はどんどん悪くなります。

声を上げましょう。

動画を3つ紹介しておきます。消される可能性もあるのでお早めに。

報道特集-リボロ氏のインタビューが詳しい。


そもそも総研-社会的背景について分析が詳しい(一部「?」なところもあるけど)


報道ステーション-上二つ見たら充分かもだけどそれなりにまとまってる。



最後までお読みいただき、ありがとうございます。





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posted by KEN-NYE at 04:36 | TrackBack(0) | おかたいはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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