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2012年06月25日

#普天間 小学校の移転について考えてみる

「世界一危険」と言われる普天間基地。その危険さの象徴としてよく取り上げられるのが、基地近くにある普天間第二小学校。約1000人の子どもたちが過ごしています。
あまりに危険な場所にあるため、「移転するべきではないか」との声が出ることもしばしば。それに対して、基地反対派が「移転したら基地を認めたことになるから移転は受け入れられない」と主張することで、移転を阻止して子どもたちを危険に晒し続けている!という批判が出てくることがあります。

この論拠はどこにあるのでしょうか。

結論から先に言ってしまうと、「基地反対論者が子どもたちを危険に晒しているような印象づけをするための産経新聞社によるプロパガンダ」に、そのまま無批判に乗っかった議論が多いのかな、と思います。

検索で見つけた、貴重な記事を紹介します。

普天間第二小学校移転問題
http://blogs.yahoo.co.jp/assocy/20196524.html

続・普天間第二小学校移転問題
http://blogs.yahoo.co.jp/assocy/20196545.html

終章・普天間第二小学校移転問題
http://blogs.yahoo.co.jp/assocy/20204403.html

問題の記事によると、小学校の移転が検討されたのが昭和57(1982)年と昭和63(1988)年ごろ。

ところが、この引用先ブログの筆者によると、その昭和57年の国会質問で、自民党の小渡議員が「地元では2年ほど前から移転を要請しているが〜」と切り出しているんですね。

で、この「市が選定して防衛施設局に要請を行っている、知事や地主の同意も得ている」という代替候補地は、その当時は米軍の住宅地として使われていたということで、ただし平屋ばかりなので「建て替えて二階建てにすれば倍の世帯が収容できる」というのが要請内容だったようです。
ところがそれに対して、2年がかりで「もうちょっと移動した場所で」として示されたのは、断崖絶壁のそばだったり遺跡があったりするような、小学校をつくるには不適な土地でした。
また、小学校の場所というのは通学を考える必要があるので、そうそうどこにでもポンと作るというわけにはいかないですよね。

さて、この5年後(1987年)、こんどは公明党の玉城議員による質疑が取り上げられています。
学校にクーラーがない(仮設の状態なので使えない模様?)、爆音で授業が中断する、この劣悪な環境をどうにかするための補助金が出せないか、という質問なんですが、用地取得に関する国庫補助は、「急増する生徒に対応して分校をする時」「学校の用地が米軍に接収されたとき」が対象のものがあるが、どちらにも当てはまらないので適用できない、ただ移転計画が長くかかりそうなのでクーラー設置で対応する」というのが国側の説明なわけです。

1989年(平成元年)、同じく玉城議員による質問。
実態としてそういうところで義務教育をしていること自体に、もう重大な問題があるわけです。それで、二、三日前ちゃんと決議しまして、もうこれでは勉強できない、普天間第二小学校をどこかに移転してくれという要望もしているわけですが、これは当然なことですよ。防衛施設庁はこのことをどうお考えですか。

これに対する回答は、
従来これを、キャンプ瑞慶覧の土地の一部を米側から返還を受けて、そこに移転するという構想がございまして、現実にその手続を始めたといういきさつもあったわけでございます。その手続を開始したところで、米側の条件と地元の御主張とが折り合わないために延び延びになっておるといういきさつがあるわけです


革新市長が誕生したのは1985年。それによって移設計画が取り下げられたなどという事実は見当たりません。




その後の経過を簡単に。

1990年:一部米軍用地の返還合意がなされ、その一部に普天間基地の用地も含まれていた(ただし、基地全体の移転については議論対象にならず)
1995年:在沖米兵による少女暴行事件の発生。基地に反対する声が一気に大きくなる。
1997年:SACO合意。辺野古浜が候補地とされる。
1998年:太田知事(当時)は移設案反対を表明
1998年:稲嶺知事が誕生、辺野古案受入表明(この選挙で官房機密費3億円が投入された、と鈴木宗男沖縄開発庁長官−当時−の証言あり)
2004年:沖縄国際大学に米軍ヘリ墜落。夏休み中のため人的被害はなかったが、飛び散った破片が民家に飛び込んであわや大惨事の事態。
2009年:政権交代、鳩山内閣発足。
2010年:鳩山首相が辺野古案回帰と辞任を表明。

他にも色々関わりのあるできごとがあると思いますが、きりがないのでこの辺で。


posted by KEN-NYE at 16:45 | TrackBack(0) | 日記諸々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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