「そのカネ被災地支援に使えよ」とも思うわけですが。
東京新聞10日付夕刊に、尖閣諸島購入に関する記事が掲載されていたそうなので、それを参考に軽く現時点での認識をまとめてみます。
尖閣諸島とは「諸島」と呼ばれるように、いくつかの小さな島の集団を総称して呼ぶ名前です。
尖閣諸島に所属する島を面積順に並べると以下のとおり。
魚釣島:3.82km2
久場島:1.55km2
南小島:0.40km2
北小島:0.31km2
大正島:0.06km2
あと、名前の付いた「岩」が3つありますが、いずれも大正島より小さくて、「島」とは認識されていないようです。
現在、大正島のみ国有で、あと4つが私有地。
石原氏が購入を検討しているのは、このうち魚釣島、北小島、南小島の3つだけ。
あれ?久場島は?全体の中でも2番目に大きいのに・・・
しかも、一昨年中国漁船が「領海侵犯」したとして大騒ぎしたのはこの久場島付近。
実は、久場島と大正島は、米軍の射撃訓練場なんですね。
といっても、30年来使われていない。
使われていないのに、日本政府はわざわざカネ払って借り上げて、米軍に貸しているのだそう。
(もちろん米軍から賃料なんてもらえませんよ)
中国に対しては強気だけど、アメリカには何も言えない石原知事。
せっかく米軍基地があるんだから、アメリカ様に「ここは日本の土地だ〜!」と言って貰えば、中国も台湾も引っ込むと思うんですけどねぇ。
ところで、少し歴史を遡ってみましょう。
1945年、日本敗戦。
この日から、連合軍による日本統治(実質的にはほとんど米軍)が始まります。
1952年、サンフランシスコ条約発効。日本は沖縄の統治権を放棄した状態で独立。
尖閣諸島は沖縄の一部ですから、当然ながらアメリカの施政下におかれます。
72年、沖縄返還まではアメリカの施政下にあったわけです。この間に米軍射撃訓練場も作られ、そして使われていました。
その期間、つまり60年代ごろに、台湾住民による「不法入域」があった、とwikipediaには記されています。
このころ、中華人民共和国政府は、国際的にはまだあまり認められておらず台湾政府が国際的に中国を代表していて、連合国の一員として、安保理でも拒否権を持つ国だったわけですが。
その頃米軍が知ってて黙認していたのかどうか、まではわかりません。
ただ、統治権を一時的に持っていたアメリカが尖閣諸島をどう扱ってきたのか、現在どう考えているのか、はっきりさせないと、日本(と中国と台湾)だけでは話が進まないように思います。
石原さん、まずはアメリカにビシッと求めてもらえませんかねぇ?
参考サイト
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20120510
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