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2012年12月31日

イラク戦争なんだったの!?−イラク戦争の検証を求めるネットワーク メールニュース 2012年12月30日号

転送転載拡散大歓迎
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イラク戦争なんだったの!?−
イラク戦争の検証を求めるネットワーク
メールニュース 2012年12月30日号

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 全国の賛同者の皆さま、こんにちは。「イラク戦争なんだったの!?
―イラク戦争の検証を求めるネットワーク」事務局の志葉です。

 衆院選の結果は、自民党が議席数の単独過半数を超える大勝の一方、
リベラル勢力が大幅に議席数を減らすという、非常に憂慮すべきもの
でした。さらに、「集団的自衛権の行使を禁じる」という憲法解釈の
見直しを強く主張する安倍晋三氏が首相となったことで、米国の戦争に
日本が加担させられる恐れが強まってきました。「集団的自衛権」とは、
例えば、日本が攻撃されてなくても、米国が「攻撃された」場合に、
米国の「反撃のための戦争」に、日本も参加するということです。
しかし、イラク戦争がそうであった様に、米国は実際に攻撃されていな
くても、危険性があると見なした際に「危機を未然に防ぐ」という口実
で先制攻撃を加えることを肯定しています。つまり、それが嘘や情報
の間違いであっても、米国が「脅威」としてみなす国、勢力に攻撃を
加える際に、日本もその片棒を担がされる危険性があるのです。実際、
イギリスがイラク戦争に参戦した根拠は「集団的自衛権」だったので
す。その結果、誤った情報を元にイギリス軍の兵士達はイラクの人々
を死傷させたり、捕虜虐待を行ったりし、また自分たちも死傷したの
でした。
*関連情報 http://www.magazine9.jp/kawaguchi/121212/

 先日、当ネットワーク呼びかけ人で、イラク派兵差止訴訟弁護団の
川口創弁護士とお話した際も、この件について意見が一致したのですが、
イラク戦争の検証を行う必要性は、日本の国民にとって、より切実かつ
緊急性のあるものとなってきたと言えましょう。憲法改悪の動きを食い
止めるためにも、今まで以上に声高にイラク戦争の検証を政府や国会に
求めていく必要があるのです。

 さて、今回のトピックです。

1. 外務省のイラク戦争「検証」に対する緊急声明
2.関連イベントの紹介
3.イラク戦争10年企画のホームページ公開
4.自分の地域でイラク戦争検証を求める動きを
5.イラク戦争なんだったの!?関連書籍・関連動画
6. 賛同者の皆さんへのお願い
☆※♪続きを読む♪※☆


posted by KEN-NYE at 19:31 | TrackBack(0) | 日記諸々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月29日

イラク戦争の検証を求めるネットワークより転載

わが国におけるイラク戦争の検証結果とするものを外務省が公表した、とのことですが、全く不足どころか、隠蔽も甚だしいというのが実情です。

引き続き、これまで以上に検証を求めていく必要があります。
以下、転載・転送大歓迎です。


http://iraqwar-inquiry.net/?p=678841142

内閣総理大臣 安倍 晋三 殿
参議院議長 平田 健二 殿
衆議院議長 伊吹 文明 殿
外務大臣 岸田 文雄 殿

外務省「対イラク武力行使に関する我が国の対応(検証結果)」に対する緊急声明―情報開示と政府による検証を求める

先週 12 月21 日、外務省は「対イラク武力行使に関する我が国の対応(検証結果)」として、2003年3 月に開戦したイラク戦争への、同省としての対応を検証したと公表した。一部報道では、「分厚い」報告書がまとめられたと報じられているが、公開されたのは、わずか4ページの要旨のみであった。これをもって日本のイラク戦争への対応が検証されたとはとても言えない。私たち市民団体とNGO は、以下の二点を求める。

1. 外務省の「検証」報告書の全文を公開すること2. 外務省のみならず政府および国会における独立した第三者の検証委員会により検証が行なわれること

1.報告書の公開に関して
今回の「検証」報告書について、外務省は外交的配慮を理由に公開しないとしている。だが、日本に先駆けてイラク戦争への対応を検証したオランダでは、「国連決議1441 に基づくイラク攻撃は国際法違反」「オランダ政府のイラク戦争支持は誤り」として550 ページにわたる報告書が2010 年1月にまとめられ、公開されている。2009 年7 月から検証が開始され、来年中には最終報告がまとめられると見られるイギリスにおいても、独立した検証委員会がトニー・ブレア元首相を筆頭に当時の政府関係者への聴取や政府文書の開示を行い、それらは検証委員会のウェブサイトで公開されている。これらの先例にくらべ、今回の外務省の「検証」はあまりに閉鎖的であり、客観的な批判に耐えうるものとは言えない。そうした閉鎖性こそ、「イラクが大量破壊兵器を所有している」という誤った情報を開戦にいたるまで主張し続けることとなった原因のひとつである。報告書を公開し、一般(市民)からも広く意見を求めるべきである。

2.第三者の検証に関して
私たちは、今回の外務省の「検証」が、日本におけるイラク戦争検証の幕引きとされることを強く憂慮する。オランダやイギリスの検証は、政府の指示の下に、独立した検証委員会が、イラク戦争と自国の関与について多角的に検証しているものである。それに対し、今回の外務省の「検証」は、同省がイラクの大量破壊兵器に関する情報について、誤った情報しか持ち得なかったことを認めたにすぎない。

私たちは、政府と国会に対し、改めて以下のことを求める。

1)独立の「第三者検証委員会」を政府および国会のもとに設け、「イラク戦争支持の政府判断の是非」「自衛隊イラク派遣の判断の是非」「政府のイラク復興支援の適否」の3 点を検証すること。同委員会が上記3 点についての情報開示や調査を行い、個人も含めた道義的・法的な責任の所在を明らかにすること。

2)「第三者検証委員会」による検証のプロセス、最終報告などが最大限公開され、誰にでもアクセスできるようにすること。

3)「第三者検証委員会」による最終報告を受けたうえで、日本政府としての見解を国内外に発表するとともに、必要とされる人道支援、被害者支援を行うこと。

イラク戦争の検証を行うことは、第166 回国会で内閣提出の法案第89号(イラクにおける人道復興支援活動及び安全確保支援活動の実施に関する特別措置法の一部を改正する法律案)可決の際の附帯決議で定められた国会の意思である。政府及び国会は、早期かつ内外の評価に充分耐えうる内容をもったイラク戦争の検証の実現に尽力すべきである。

2012 年12 月26 日
イラク戦争の検証を求めるネットワーク
(特活)日本イラク医療支援ネットワーク(JIM-NET)
(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)
ピースボート
非戦を選ぶ演劇人の会
WORLD PEACE NOW
posted by KEN-NYE at 19:24 | TrackBack(0) | 日記諸々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月24日

選挙や議員・議会のあり方について考えてみる

秋原葉月さんのブログで、興味深いエントリーがあったのでご紹介します。

選挙や議員・議会のあり方について考えてみる(1)〜議員の報酬について
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-460.html

選挙や議員・議会のあり方について考えてみる(2)
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-479.html

スウェーデンでの国会・地方議員についての紹介記事です。
「そのまま真似すれば良いというわけでもないけど、他国の状況を知ることは大切」
まさにそのとおりです。

スウェーデンではしっかり政策論議が行われ、若者が政治に参加してる。未成年も模擬投票を通じて政治のことを考える。民主主義のシステムがしっかり出来上がっているように見えます。

一つ前の記事「自民圧勝、実は133議席しか取れていない?選挙制度の歪みを改めて考える」でも書いたんだけど、小選挙区制って凄く歪んだ選挙制度なんですよね。
個人の顔と名前とイメージだけを売り込むどぶ板選挙。

私は、以前から「完全比例代表制がいい」というのが持論です。小選挙区制など論外。
小選挙区制を取っている国というのは基本的に比例代表制が一般化するより前からずっと同じ選挙制度を取っていて、それが定着しているため、比例に移行するチャンスがなかなかないのですよ。それでも、フランスは死票が多い場合に再選挙するシステムがあるなど工夫しているし、イギリスでは小選挙区制廃止の国民投票まで行われている。多くの国は比例代表制が中心で、小選挙区制を採るイギリスやフランスでも、欧州議会の議員は比例代表で選んでいます。日本で中選挙区制を廃して小選挙区制を取り入れた、なんていうのは世界の流れに逆行しているんです。
個人的には、衆議院については小選挙区制を廃止して、その議席分を有権者数で各比例区に配分、でいいと思う。どちらかといえば全国1区が望ましいと思うのだけど、せっかく既に定着している比例代表制度があるから、まずはそれを活かす方向での改革。比例の削減なんてありえない、極悪非道です。

それから政党助成金。共産党だけは受け取りを拒否しているけど、消滅した太陽の党が助成金を3千万受け取って、それが維新に流れている。税金の山分けです。「政治家は身を切れ」とかいいながら、政党助成金の減額すら言い出さないってもの凄い矛盾。そしてバカ高い議員報酬。そりゃあ、特に遠方の議員なんかは議会に集まるだけでもの凄い交通費や宿泊費も必要だから、そんな経費は税金で負担していいけど、政治家が「金が儲かる仕事」であっちゃダメでしょう。

結構、国会議員が無報酬、あるいはそれに近い国って多いんですね。日本っていったい何なんだ。

詳しくはリンク先の記事をお読みください。

選挙や議員・議会のあり方について考えてみる(1)〜議員の報酬について
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-460.html

選挙や議員・議会のあり方について考えてみる(2)
http://akiharahaduki.blog31.fc2.com/blog-entry-479.html
posted by KEN-NYE at 22:10 | TrackBack(0) | 日記諸々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月17日

自民圧勝、実は133議席しか取れていない?選挙制度の歪みを改めて考える。

選挙結果が出ましたね。
自民圧勝、維新飛躍、民主・未来は惨敗、という感じでしょうか。

私は、とにかく選挙制度の歪みが顕著に出た選挙になったと感じました。
小選挙区制導入当初からの懸念。「政権交代を実現する」。
まあ、自民党に対抗するだけの大きな政党ができれば、政権交代はありえる。
そして、自民党に負けず劣らずの悪政を実施。
その後、それに対する批判によって、自民党が復権するだろう。

見事にその通りになりました。予想どおり過ぎて声も出ません。
その頃に予見していなかったのは、維新という政党が出てきたことぐらいでしょうか。
私は従前から、比例代表制を選挙制度の中心にすべきと考えています。
比例代表制は比較的新しい選挙制度といえるでしょう。欧州(英国を除く)では広く採用されており、欧州議会も比例代表制をとっています。

比例代表制の議席配分方法には、日本などで使われているドント方式と、より少数政党に有利なサン=ラグ方式があります。純粋なサン=ラグ方式は少数政党の一議席目が極端に有利なため、少し補正した修正サン=ラグ方式が北欧などで使われているようです。
そういうわけで、計算してみました。

(データはすべてこちらのサイトから引っ張ってあります)
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/

各政党の、全国11区に分かれている比例代表制での得票を全国で合算します。
その得票をもとに、ドント方式、修正サン=ラグ方式(一次基数1.4)、単純な比例分配による計算を出して、今回の選挙結果と比べてみます。
以下、政党名、今回獲得数(小選挙区含む)、ドント方式、修正サン=ラグ方式、比例配分の順です。
(政党の順序は得票数順です)
自由民主党 294/134/133/133
日本維新の会 54/99/98/98
民主党 57/77/77/77
公明党 31/57/57/57
みんなの党 18/42/42/42
日本共産党 8/29/29/29
日本未来の党 9/27/27/27
社会民主党 2/11/11/11
新党大地 1/2/3/3
幸福実現党 0/1/2/2
新党改革 0/1/1/1
国民新党 1/0/0/1

小選挙区制によって、自民党の議席がいかに水増しされているかがよくわかります。
飛躍したように見える維新すら、完全比例代表制ならもっと伸びているのです。
これが、本当の民意なんではないでしょうか?
むろん、完全比例制なら違う政党に入れた有権者もいるでしょうから単純比較はできませんが、民意に近いのはこちらだと思うのです。
自民圧勝に絶望するのはやめておきませんか?
(それより、維新への警戒の方が大切かも)

新党大地、改革、国民新党は、そもそも比例で出馬している選挙区が一部だけです。
他の地域にも支持者はいることでしょう。全国1区なら、もっと票が集まり、議席が取れているかもしれません。
また、実質的に個人で出馬した山本太郎さんは、小選挙区で7万票あまり獲得しています。これは、国民新党の比例票と同程度です。地盤もなく、公示日直前に滑り込みで立候補してこの得票です。しかも、全国からの注目がありました。全国1区の比例代表制で「ひとり政党」として出馬していれば、議席を獲得していた可能性は充分にあります。

全国1区なら、憲法違反と指摘されている「一票の格差」もゼロになります。似た政策の政党で、それでも違いがあって選挙協力ができず共倒れすることもありません。重要な政策で一致していても、それぞれ「どうしても譲れない」部分もあったりするでしょう。選挙協力などしなくても、議会での行動で協力しあってくれればそれで充分だと思うのです。比例代表制ならそれが可能になります。
日本では、55年の保守合同以降長らく自民党による単独政権が続いてきましたが、細川内閣以降は連立政権が続いています。別に衆院で単独過半数を選挙制度によって保証する必要性などどこにもないと思います。連立政権によってお互いの暴走を食い止められるメリットの方が大きいでしょう。鳩山内閣が意外に成果を上げたのは「社民党との連立だったから」ということがあるかもしれない、と思っています。

全国1区がいいのかどうか、完全比例代表制がいいのか、ということになると、今までの日本の選挙制度からギャップが大きすぎるかもしれません。でも、一度の選挙で複数投票するシステム自体がわかりづらくて有権者を遠ざけているように思うし、比例一本でもいいと思います。少なくとも、比例代表制を選挙制度の中心にするべきでしょう、民主主義国家ならば。

分析に使ったファイルをhtml形式で添付しておきます。
2012年選挙結果分析.html

それにしても、被災地で突然の投票時間繰り上げ(つまり、遅い時間に行くつもりだった人が投票できなかった)とか、インターネットの利用を含めて異常に規制が多いとか、日本の選挙制度は問題がいっぱいです。そういうところも変えていかないといけませんね。

おまけ:計算してみて思ったのは、意外に修正サン=ラグ方式とドント方式で差がないこと。
実はサン=ラグ方式に興味があったのでやってみたんですが、修正は一次基数の設定に議論があるのと、無修正の場合は「わざと政党を分けて出馬する戦術が成立しそう」なので、ドント方式の方が無難でいいのかな、という気がしてきました。

posted by KEN-NYE at 19:36 | TrackBack(0) | おかたいはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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